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文明の幕開け以来、ギャンブルは人類とずっと共存してきました。また、ギャンブルゲームは多くのアーティストにインスピレーションを与え、絵画に取り入れられたのは自然なことといえるでしょう。
偉大な画家やアーティストの中にギャンブル好きがいたってホント?と疑問に思う方は、以下のリストを見ればその答えがわかるかと思います!ここでは、ギャンブルやカジノをモチーフにした絵画作品をいくつかご紹介します。
『ポーカーをプレイする犬』
芸術におけるギャンブルといえば、ポーカーをプレイする犬のおかしな絵を想像しませんか?この絵については皆さんご存知かと思いますが、詳しく知っている人はあまりいません。絵画作品『ポーカーをする犬』は、19世紀から20世紀にかけて活躍したアメリカの芸術家カシアス・マーセラス・クーリッジによって描かれました。
犬がポーカーをする、というテーマの作品はたくさん見たことがあると思われるかもしれませんが、それもそのはず。クーリッジ氏は、同じようなテーマと同じような趣向を持つ18枚のギャンブルの絵のシリーズを制作しているからです。
『トランプ詐欺師』
クーリッジ氏の作品は大衆向けといえる一方で、ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオによる『トランプ詐欺師』はハイ・アートに属する作品。この絵は1594年頃に制作されたもので、バロック芸術の代表的な作品です。カラヴァッジオにとって重要な節目となる作品かつ、指導者なしで描いた初めての作品であり、初めての傑作でもあります。
この作品では、トランプをしている3人の男たちの楽しい状況が描かれています。金持ちの青年、カードを後ろに隠しているずる賢い少年、そして年配のトランプ詐欺師が、この状況を自分に有利に使う方法を少年に教える姿が描かれているのです。400年以上も前のトランプ遊びの様子を見事に再現しています。
『カードゲームをめぐる口論』
これもまた、バロック様式の絵画の素晴らしい一例です。この作品を描いたのは、カラヴァッジョほど有名ではありませんが、オランダ人のヤン・ステーンという画家です。
『トランプ詐欺師』には知名度では及びませんが、この作品はカードセッションを非常に原始的かつ見事な方法で描いています。画家が捉えたネガティブな感情も多く含まれていますが、それこそがギャンブラーの醍醐味でもあります。
『モンテカルロのルーレット台にて』
エドヴァルド・ムンクといえば『叫び』が有名ですが、20世紀初頭に活躍したこのノルウェーの芸術家は、カジノをこよなく愛していました。ムンクはモンテカルロに長期滞在し、カジノやギャンブルを楽しみ、ルーレットテーブルで運試しをしていたとか。カジノでの体験を思い浮かべながら、ムンクはこの作品を制作したと言われています。
また、ギャンブルをテーマにしたのはこの作品だけではありません。ムンクはギャンブルゲームをテーマにした絵画3作品を描いています。
現在、カジノへ訪れると、クラシックな作品、モダンな作品、デジタルな作品など、さまざまなアート作品が置かれています。しかし、これらのギャンブルをテーマにした作品は、美術館でしか見ることができません。次にギャラリーに足を運ぶ際には、上記の名作が展示されているかどうか、ぜひチェックしてみてくださいね!